アミノ酸、BCAA・HMBと筋肉と運動

犬を含め動物の身体は水分を除くと約80％がたんぱく質で出来ています。
タンパク質（プロテイン）は、美しい筋肉のほか、被毛や皮膚・爪、心臓をはじめとした血管などの循環器、口から大腸までの消化器、各種臓器、骨格、軟骨、歯など、全ての主原料です。体力や運動機能、筋肉の状態は見た目に分かり易く、健康のバロメーターにもなります。
筋肉維持には素となるタンパク質を必要しますが、タンパク質のバランスを欠いた過剰摂取を長期間続けると、体への負担がかかる原因として知られています。
また、犬にとって動物性タンパク質は吸収がとても良い栄養素ですが、植物性タンパク源には繊維質や灰分が含まれ、実質の含有量70～90％であることも知っておく必要があります。
また、栄養学的にはタンパク質をアミノ酸スコアで評価します。アミノ酸スコアについての詳細をここでは述べませんが、牛肉、豚肉、鶏肉、魚肉、大豆はアミノ酸スコア100で上限値を示すアミノ酸バランスの取れた食材と言えます。

筋肉量が求められる、猟犬・牧羊犬・使役犬にとっては、運動を十分にすることは健康維持と情緒の安定にもつながります。牧羊犬は１日100㎞走らせないと問題行動で悩むことになる、猟犬は毎日山を走らせ、泳がせないと無駄吠えが増えると言われていますが、現代社会の都会で暮らす犬達には、羊や牛追い、ハンティングをさせてあげることも出来ない環境です。その様な都会の犬にとっても良質なたんぱく質が多く含まれるフードと運動効果を意識したウォ―キング、定期的なドッグランでの全力疾走などで健康を維持し、ストレスフリーな生活をして欲しいと考えています。

また、タンパク質に含まれる分岐鎖アミノ酸BCAA（バリン、ロイシン、イソロイシン）は筋肉の健康を維持・サポートし損傷をケアします。筋肉の疲労頻度も最小限にしなから筋肉の成長に役立つ成分と言えます。ですが、タンパク質をBCAAとして吸収するためには時間がかかり、注目されるようになったのがHMBで、「BODYBALANCE」の主原料である「パンガシウス」に豊富な成分です。HMBはロイシンが体内で代謝された中に５％含まれているものですが、一般的な食費に存在せずパンガシウスとグレープフルーツに含有しています。HMBは筋肉ケアに欠かせないBCAAを活性化する役割があります。HMBによって、筋肉の分解を抑制しながら、筋肉の合成をサポートすることから、サプリメントも登場しています。

アミノ酸スコア例

FAO/WHO/UNU（1985年）アミノ酸基準値

猟犬

牧羊犬

使役犬